能は自然を通して異界とつながるのではないか
- Mariko Miki- The Blue
- 2024年10月17日
- 読了時間: 3分
更新日:4月5日
宇治・平等院で行われた能楽公演鑑賞のため京都へ。
現代では能や狂言は能楽堂という屋内で行われることがほとんどですが、もともとは屋外で行われていたということで、
「能楽は、元々は娯楽性の強い庶民的なエンターテイメントだったものを世阿弥が現在に受け継がれている能に見るような洗練された様式美や神聖さを感じる舞台芸術に高め、日本人が自然の中に見ていたカミ、精霊、亡くなった人や怨霊などとつながり、日常から非日常の世界へと私たちの意識を広げることを、屋外で演じることにって周囲の自然を通して行っていたのではないか」
と素人ながら常々思っており、世界文化遺産の平等院の鳳凰堂前で行われる特別な機会ということもあり行ってきました。
平等院鳳凰堂が地上に広がり、その姿が広大な池に映るという藤原氏が描いた荘厳な極楽浄土的世界をバックにつくられた特設ステージで演じられた、宇治にまつわる狂言「通圓」と能「融」。





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