「空也聖人と六波羅蜜寺展」を見にお江戸の国立博物館へ。
穏やかなお顔の観音様、迫力満点の金剛力士像、その名の通りサイズで勝負の大仏様など、それぞれありがたさがありますが、この「口から仏像出てる空也聖人像」のインパクトはすごすぎる。
前から写真で見ていて、
「これ、死ぬまでに絶対に実物見たい!!」
と思っていたので、「50年ぶりの東京での展示」と聞いて、前からチケットを予約してソワソワしてました。
いやもう、そうとうグッときましたよ。
生きている間に見られてよかった。
ありがとう、国立博物館さん。
たぶんお寺で拝観する場合は正面からしか見ることができないと思うのですが、今回の展示はガラスケース内での展示で後ろからも横からも360度見ることができます。
さすがに口から出ている仏像の細部までは肉眼で見ることはむずかしいのですが、それを見越してミニ双眼鏡持参できている強者の女性も、、、😂
「空也聖人像」はカリスマ仏師「運慶」の息子「康勝」作。
もっと有名なはずのパパ運慶の「地蔵菩薩坐像」も展示されていますが、「空也聖人像」のインパクトの方がすごい。
きっとそれは、神様とか仏様ではなく、疫病や貧困にあえぐ市井の人たちを救うべく、ひたすら念仏を唱えながら歩いた生身の人間「空也」自身の生き様がリアルに表されているから、胸に迫るものがあるのだと思う。
「わたし、別に仏像マニアとかじゃないし」
という方も(私はもそうではない)、これは見ておいた方がいいです。


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